季節のこと

ベートーベンの第九。どうして年末に演奏されるの?これって日本だけ?

2017/03/09

あぁ、そろそろ第九の聴こえる季節だ

クラシックの曲で
すごい迫力の合唱がある
あの第九です。
巷でよくメロディ耳にしますよね?

私、大好きなんです。

なんか、これ聴くと
新年迎えるのがわくわくするんですっ(≧v≦)



希望の象徴っていうか。


第九って、年末の風物詩ですよね~


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そんな第九を生で聴こうと
演奏会のスケジュールをチェック!


すると

年末に集中して演奏があって、
あっという間にいい席のチケットは完売!

ガーーン( ̄□ ̄;)!!

ぼやぼやしてたら、、これです(涙)

そんな時ふと思いました。

第九っていっつも年末に聴くけど
どうしてかな?
クラシック音楽だし、海外でもそうなのかな?


そんな疑問が・・・

そのあたりを調べてみましたよ!

意外と現実的な理由だったかも??


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ベートーベンの第九とは?


正式には



交響曲弟9番ニ短調 作品125


といいます。




第四楽章の合唱「歓喜の歌」
あまりに有名ですね!

その歌詞の元となったのは
シラー作の詩「歓喜に奇す」です。



この交響曲は
ベートーベンが50代半ばに作曲。

なんと


そのときのベートーベン、

耳はほとんど聴こえていない状態でした(すごい!w(゚o゚)w )。


この曲の初めての演奏は
拍手喝采を浴びました。
耳の聴こえないベートーベンは
その喝采に気づかなかった、という逸話もあります。



でも・・・


当時、第九は

あまりに過激
曲に合唱がついてわけのわからない巨大な作品



という見方がされてました。


ひどい!!( ̄□ ̄#)





なので、しばらく駄作と評価されたまま。
パッとしなかったんです。



・・・ところが!


忘れ去られかけた頃に
作曲家・指揮者のリヒャルト・ワーグナーによって
復活演奏され大成功!!


第九は見事名曲として復活!

パチパチ~♪


いや~、あれですかね。
現代でいうと、ロックとかで、
とても前衛的だったりで、
世間のみんなになかなか理解されにくくて・・

数年後にやっと人気がでてくる、ってやつ?





日本で初めての演奏は?


日本での初めての演奏は
1918年6月 徳島にあった捕虜収容所で行われました。
第一次世界大戦で捕虜となったドイツ兵による演奏です。



ん・・・?


12月ではないぞ?

どうも日本初のこの演奏がきっかけ
ではないみたいですね。


因みに・・・

ドイツ兵捕虜の中で、
そのまま日本に残った人たちもいるそうです。

あの洋菓子のユーハイム
(地元神戸のお店!)は
その元捕虜のドイツ兵の方、ユーハイムさんが創業
日本初バウムクーヘンを製造販売した人なのです!


私、このバウムクーヘン大好きーーーー\(^▽^)/



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第九が年末に演奏されるの日本だけ?


第九が年末に頻繁に演奏されるのは
日本だけみたいですね。

アメリカやヨーロッパでは

「ハレルヤ」コーラスで有名なヘンデル作曲「メサイヤ(救世主)」

よく演奏されるようです。

また、

第九は祝祭の時とかに演奏され
どうも年末は関係ないんです。




だったら・・・



日本では、
なんで年末に演奏されるの??






第九 年末に演奏される理由


なんで年末に第九が演奏されるようになったんでしょう?

そもそもベートーベンによる初演は


1824年5月
12月ではないです。



うーーん?



色々な経緯があったみたいですが、

おそらくこの2点が理由じゃないかといわれてます。



■年末の臨時収入を稼ぐため

12月はボーナスシーズン!!


でも、、、、

戦後まもない時期の日本のオーケストラ楽団。

とっても財政が厳しかったようです。

で、あるきっかけが発端となります。

それは・・

日本交響楽団(現・NHK交響楽団)が
12月の3夜に及ぶ第九の演奏をしました。
それが観客を集め
それからはいつも12月に
上演するようになったんです。



これは金になる!!!


そして、他の楽団も右にならえで、
12月に演奏するのが広がっていったんです。

要は、

生活のため 

だったんです。

■太平洋戦争時代の学徒壮行音楽会がきっかけ

1943年12月東京音楽学校(現・東京芸術大学)の
上野奏楽堂で、学徒壮行音楽会が行われました。

当時、太平洋戦争の戦況が悪化。
文科系の学生を徴兵することとなり、
学生達は卒業を12月に繰上げ、学徒出陣することとなりました。

その彼らの繰上げ卒業式に、
この壮行音楽会を12月に開いたんです。

そこで演奏されたのが第九。


そして、、、


戦後1947年12月30日、戦死した学生達を追悼するために、
残った生還した人たちにより演奏会を開きました。



悲しい現実があったんですね。。

私、知りませんでした。



まとめ



ベートーベンの第九、なぜ年末に演奏されるのか

それはとても

現実的な理由でしたね。

ボーナスのため、というのも
日本らしいというか。


そして海外では
年末に第九が演奏されているわけじゃなかったんだ!!

びっくり!


第九の合唱の部分は
世界平和や希望の歌詞。


師走あわただしい時期

そんな時期に
この第九を聴いて明るい気分で年末を過ごしたいなと思います!

臨場感たっぷりと味わいたいならこれ!↓
ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱》 [DVD]

因みに・・


個人的には
第4楽章(合唱付)もいいですが
第2楽章がお気に入りです。
ちょっとウルッときちゃいます・・

おすすめです!

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